
巨大で繊細。
建設機械の整備は、
高度でおもしろい。
整備士
仙台工場
遠藤和人 2013年度入社
意外とデリケートな、
500トン吊りクレーン車。
入社してから、大小関わらずいろんな車両の整備や修理を経験してきたなか、私はクレーン車などの建設機械の整備が楽しいと感じています。トラックなどの一般的な車両と比べるとエンジン以外は構造が違うため、難易度も高いです。機械的な構造だけでなく、電気回路図や油圧回路図などを読めなくては作業できないですし、大型特殊自動車免許などの資格も必要とします。300トンや500トンという重さを吊り下げるクレーン車などは1台数億円。一つひとつの部品は大きいのですが、精密機械の塊でもあるため電気にしても油圧にしても繊細な扱いが求められます。整備業務のなかでもより専門的な知識と技術を求められるぶん、やりがいが大きいんです。
やっぱりうれしいのは、
直接の「ありがとう」の声。
建設機械の修理は、出張作業があります。建設現場で車両が壊れて動かなくなった場合、工場まで移動させることが難しいため、整備士が直接現地に向かうんです。向かう先は様々で、ビルなどの建物を建てる工事現場から、過去には空港に行ったこともありました。クレーンを動かすための油圧式ホースがパンクした、燃料タンクとエンジンをつなぐパイプに空気が入ってエンジンがかからないなど故障内容はさまざまですが、共通しているのは建設機械が動かないと工事が進まないため、お客さまがとっても困っているということ。だから、修理が完了したときはとても喜んでいただけるんですね。心からの「ありがとう!」の声をいただけるのも、建設機械に携わるやりがいのひとつになっています。
できないことがあるって、うれしい。
10年近くこの仕事をやっていますが、覚えることばかりです。業務で必要な資格については、会社負担で取得することができます。新しい資格取得も含めて、どんどんチャレンジして技術の幅を広げていきたいです。会社に意思表示すれば、資格取得のための受験費用の補助も受けられます。建設機械メーカーが主催する技術力を上げるための講習会も定期開催されているので、学びの場も多いです。将来のことはまだわかりませんが、できればずっと整備士として生きていきたいと考えています。あと数十年は成長し続けられるこの環境で、さらに多くの車両の修理に携われるよう、日々の業務に取り組んでいきます。