事例:環境への影響を最小限に独自の製作技術を駆使 風力発電ブレード搭載用装置の開発

地球環境に優しい自然エネルギーを利用した風力発電建設が最近急速に拡大しています。
そんな風力発電に欠かせない風車の要となるのが「風力発電ブレード」です。
NX商事は、風力発電ブレードを建設地まで運ぶ特殊車両設備の開発を行いました。

プロジェクトの流れ

走行用特殊車両の提案

強い風が必要とされる風力発電の多くは、山間部や海沿いなど輸送条件があまり良くない場所に設置されます。そのような場所へ安定して輸送ができる車両の選定からプロジェクトがスタートしました。

ブレード搭載用装置の開発

車両が選定されたことで次に取り組んだのは、風力発電用ブレード専用の搭載装置。輸送時、障害物などで走行に問題がないよう様々なことを想定した上で開発が実施されました。

建設地までの輸送

巨大なブレードを乗せ、輸送会社が港から目的地まで運びます。

風力発電ブレード輸送完了

風力発電ブレードを外して風車の建設へ。

NX商事の動き

6軸トランスポータの概要

山間部や海沿いなど輸送条件があまり良くない場所へ、安定した走行で、大重量風力発電のブレードを問題なく輸送できる車両として6軸トランスポータを提案しました。

全長:12m
自重:36,000kg
積載重量:150,000kg

  • 6軸全てがステアリング可能
6軸トランスポータ

起立角度や向きを変えて障害物もなんのその!

大きなもので40m近いブレードは、構造上分割することができず、今までは輸送用車両に寝かせて輸送するため、内陸部奥地や山岳地に建設する場合には、樹木の伐採や道路の拡幅が必要でした。
本プロジェクトで、当社が開発した機器は、ブレードの傾斜角度の変更や旋回を可能としたもので、樹木伐採、道路拡幅が不要になり、環境への影響を最小限に出来るものです。
また、この「ブレード起立装置」は特許を取得しています。

ブレード起立装置

傾斜角度は最大70度、旋回は左右各60度まで可能

タイプによって角度に若干の違いはありますが、傾斜角度に関らず、旋回動作が可能になっております。各操作はサポートするスタッフがリモコンで行うことができます。

傾斜角度は最大70度、旋回は左右各60度まで可能

オートバランサーで荷台を常に水平に保つことが可能

自動エコライザ装置を備えることにより、道路の横断方向に対し、荷台の水平を自動的に調整して輸送中の安定走行を可能にしております。

自動エコライザ装置

トランスポータに風力発電ブレードを搭載

今回は、港から山の上にある建設現場まで輸送会社が輸送を行います。
まずは、6軸トランスポータにブレード起立装置を取り付け、そこに風力発電ブレードを搭載します。

トランスポータに風力発電ブレードを搭載

障害物を避けつつ、目的地へ走行

障害物を排除することなく、時には角度を変えて乗り越えていきます。
当社が独自開発したブレード起立装置や、綿密な輸送計画によって、長さ40~45mにもなるブレードを障害物を避けながら輸送することが可能です。

電線を避けて走行するトランスポータ

無事に建設現場へ到着、風力発電ブレードを車両から取外して風車の建設へ

こうして、また一つ新たな風車が建設現場に問題なく輸送され設置されることになりました。最短時間・最短コストで運ぶ車両を開発提案。あらゆる車両をお客様のニーズに合わせて実現する。NX商事の力が形になった瞬間です。

風力発電ブレードを車両から取外して風車の建設へ

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