2024年03月08日お知らせ コンテナ型水耕栽培方式の中規模ワサビ工場の実証試験を始動

当社は、学校法人金沢工業大学(石川県野々市市、学長 大澤敏、以下、金沢工業大学)との共同研究としてコンテナ活用によるワサビ水耕栽培の実証実験を開始いたしました。

本実証は、金沢工業大学工学部電気電子工学科 平間淳司研究室が有する(*)Speaking Plant Approach(以下SPA)技術によるワサビの水耕栽培の研究開発と、当社の持つ特殊コンテナ製造技術を融合させたものになります。

日本固有種であるワサビは、世界的な和食ブームの到来と医療への用途転用等で、昨今注目を浴びておりますが、一方で育成に要する時間が長く、冷涼な気候や豊富な水が必要であることから栽培地域も限定されるため、生産量が限られており、従来は人工栽培が困難とされてきました。

金沢工業大学扇ヶ丘キャンパス内に設置した大型(40フィートハイキューブタイプ)のコンテナ利用による水耕栽培方式の完全閉鎖系ワサビ工場
コンテナ内部の栽培棚で育っているワサビの様子(苗を定植後、約3ヶ月)

今回の実証では、当社で製造・納入した空調機付特殊コンテナでの高精度温度コントロールでワサビの育成に最適な環境を人工的に構築し、コンテナ内での育成状況を日々モニタリングして、最適条件下で栽培することで、安定した品質や、短期間での育成を目論みます。当社は、本実証を通じてライフサポート領域におけるロジスティクス新事業創出に挑戦してまいります。

※SPA(Speaking Plant Approach)
植物体の生体計測(草丈、葉面積、葉緑素、着果数など)を常時計測し、植物体の生育状況を解析して至適栽培環境(光、温度、湿度、CO2、土壌や水耕の水分や養液など)制御によって生育促進を図る技術。
※本実証実験では、金沢工業大学とサカ・テクノサイエンス株式会社(金沢市)が共同で先行開発した水耕栽培管理システム(Seeds-N)を基本とする、ワサビ栽培に特化した栽培システムを開発して採用しております。

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